新企画「旅する人」のvol.1〜2は運営メンバーの紹介とともにお届けします。旅をする人たちは、なぜ旅をするのか。どんなことを体験したのかなどを聞いていきたいと思います。勝井さんは、僕にとって大切な友達であり仕事や人生について教えてもらう先輩でもあります。起業し旅というテーマに毎日向き合う勝井さんにインタビューしてみました。勝井嵐史(かつい・あらし)1997年生まれ。高校生まで宮崎で過ごし、大学進学を機に福岡に移住する。大学2年時に海外にハマり、3年時には世界一周、4年時には東南アジア周遊など暇あれば海外に行く。東南アジアから帰国後、就活に明け暮れほぼ全落ち。傘のシェアリングサービス「アイカサ」を展開する会社にアルバイトとして入り、3ヶ月後に福岡エリア責任者に就任(急展開)。2年間、奮闘し独立。株式会社Calmworldを設立し、旅の記録・マッピングアプリ「Packer」を運営する。ピースボートでの世界一周について─ピースボートでの世界一周に行ったきっかけは?父親からよく「海外に行った方がいいぞ」と言われていたので、うっすら海外というキーワードが頭にあった。青春時代は野球をしていたから関わる人は野球で繋がる人ばかりだったから他の人とも出会いたかったんだよね。大学の野球部を辞めてマックでバイトを始めた時に、バイト先の先輩が「ピースボート」に乗ったことがあるということを知って、ちょうど色んな日本人に知り合いながら海外に行ける方法を探していたので「コレじゃん」と思っていくことを決めた。─ピースボートの資金はどうしたんですか?ピースボートに乗るには船賃99万円かかるんだけど、ピースボートのポスターを飲食店とかに貼ったら、割引になるという制度があると聞いて体力と気合には自信があったからポスターを貼りまくってピースボートに乗ろうと決めた。それが大学2年生の3月ごろかな。結局、4000枚くらい貼って船賃99万円のうち現金の持ち出しは0円だった。ポスター貼りは、ピースボート嫌ってるおっちゃんにぶっ飛ばされたこともあるし、一方でジュースくれる人もいて、厳しさと優しさの両方を感じた。─ピースボートは何カ国くらい行くんですか?21カ国くらい。でも船に乗ってる時間が長くて3分の2は船の上、3分の1はどこかの国に降り立つというような感じかな。滞在期間はそんなに長くない分、船の中でいろんな企画があって、見る見ないは自由なんだけどカンボジアの地雷撤去やSDGsの講義があった。大学みたいだったね。─行った先では何をするんですか?基本的に自由行動。ピースボートが準備したツアーを取らないといけないこともあるけど、基本的に船で仲良くなった人たちと一緒に行動したり、行きたいところに行ったりした。王道な観光地からそこらへんの飲食店まで色々な旅をした。─また行きたい国はありますか?ニューヨーク、アイルランド、アイスランドかな。世界一周で一番行きたかったのが、ニューヨークで、とにかくスケールの大きさを感じた。タイムズスクエアとセントラルパークに行ったんだけど普通の公園なのに人やリスがたくさんいるような自然が豊かな場所で、都会の中にこんなとこがあるのかと思った。デモ活動をしてるすぐ隣でダンスしてて、多様性の塊で刺激的。アイルランドは、都会も田舎もあって福岡に近いものを感じた。アイスランドは、地熱発電100%で環境にいい国だった。雪国で寒かったけどもう一度行きたいなと思うね。─住みたい国はどこですか?やっぱりアイルランドには住みたいなと思う。でも、寒すぎるから。行ったことないけどニュージーランドとオーストラリアが合ってるのかなと思う。今福岡で住んでる場所も街中じゃなくて落ち着く場所。宮崎出身だから落ち着いてる場所が好きなんだと思う。─印象に残ってる食はありますか?クロアチアのドゥブロブニクで食べたカルボナーラが美味しかった。物価高いからカルボナーラも高かったけど、本物のパスタだと思った。日本で食べてたカルボナーラは日本向けの味付けになってたんだってことに気づけたし、向こうのパスタはマジで美味かった!─逆に、辛かったご飯はありますか?ギリシャの香辛料がきつかった。頑張って食べたけど2度と食べないと思った笑でも、出されたものは食べるように気をつけてる。─勝井さんは、旅のルールってありますか?東南アジアに行ってた時は、「1人15万円しか使わない。」とか、四国一周した時は「バックパック背負って、計画は立てずに次の日のことは前の日に決める。」みたいな決まりを決めてた。こういう旅はゲーム感があって好き。いつもと視点が変わるから面白いんだよね。ピースボート以外の旅─ピースボート以外にも旅したんですよね?韓国、マレーシア、タイ、カンボジア、ミャンマー、ラオスに行った。マレーシアは、日本で出会ったマダムと知り合いの知り合いと一緒にいった。めっちゃお金持ちで「若い子にいろんな経験させたい」といってて、旅費も交通費もお金は一銭も出してない。トラ:怪しすぎる!!!!!笑──旅の魅力や旅から得たことを教えてもらえますか。一番は、選択肢と知識量が増えたこと。選択肢が増えたっていうのは物価の違いなどでいろんな生活水準の国を見たことで人生の選択肢が増えた。日本で生きていけなくなったら東南アジア行けば生きていけるかもみたいな笑あとは、日本の良さに気づいた。海外は水道の水が飲めないから買わないといけない。とか、日本の接客の素晴らしさを認識した。アメリカではスーパーとかでもお金を雑に返されたり、卵が割れそうなくらいの勢いでレジ打ちしたりしてて、今まで当たり前で幸せって感じなかった日本の生活が幸せに感じたりしたね。─これから旅をする人たちへメッセージをお願いします。選択肢にないところに行ってほしいと思ってます。選択肢にない旅をすることで新たな気づきが出てくると思います。ホテルにばっかり泊まる人はゲストハウスに泊まるとか、そういったことをすることで幅が広がったりいろんなものを理解できたりするなと思います。今回のこのメディアもそうで、いろんな人の価値観に触れることで選択肢が増えるといいなと思ってます。旅に、並々ならぬ魅力を見出してPackerを運営している勝井さん。勝井さんは、いつも安定していて許容範囲が広いところが魅力的だなと思うのですが、それは旅の影響が大きいのだと感じました。予想外の旅に出たくなりました〜。