上五島・ガチウォーク・38キロ・参加料金3000円上五島を38キロ歩くのに3000円かかるのか…なぜお金をかけてまで歩くのだろうか…色々な疑問がありましたが、2022年3月20日に開催された「かみごとうガチウォーク」に参加してきました。そこには新上五島町の良さが存分に詰まった「温かさ」と「絶景」がありました。新上五島町とは?%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d760888.4149834898!2d129.11464607256713!3d32.95662904494201!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x3514c956f8f98169%253A0xed9604e312e6445c!2z6ZW35bSO55yM5Y2X5p2-5rWm6YOh5paw5LiK5LqU5bO255S6!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1647919318595!5m2!1sja!2sjp%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%3E%3C%2Fiframe%3E九州最西端の島、五島列島の北部に位置しています。十字架の形をした島には、29もの教会が点在し、祈りの島と称されています。今回のイベントは、その新上五島町を舞台とし、38キロ歩く「かみごとうガチウォーク」です。どうやって思い付いたんだ。と思ってしまうそんなイベントです。「五島うどんの里」をスタート・ゴール地点とし、島の地形を活かした38キロのコースコースは毎年変わるので、それも楽しみのひとつ!スタートは朝8時「五島うどんの里」から始まりました。全長38キロのコースでは複数のエイド(補給スポット・休憩地点)や地元の方々の出し物が用意されています。第一回は昨年コロナ禍で行われ、今回の第二回もコロナ禍での開催となりましたが、約70名の方々が参加しました。私たちは、22歳・23歳・24歳というメンバー3名で参加しました。他の参加者の方々は40代〜60代の方々も多く参加しており、私たちは参加最年少に近いメンバーです。ワクワクのスタートワクワクするスタート地点では、子供たちによる郷土芸能「有川羽差太鼓」のパフォーマンスと共にスタートしました。太鼓の音とスタートのワクワク感で心弾むスタート地点でした。太鼓の音が聞こえなくなったあたりの場所では、なんと…ひょっとこがいました。所々での地元の方々の出し物で、楽しい気分で歩く事ができます。痒い所に手が届く!ちょうど良い場所にあるエイド(補給スポット・休憩地点)快調な滑り出しで歩き進めますが、徐々に「ガチウォーク」の「ガチ」が姿を表してきます。しかし、ちょっと休憩したい。というところでエイドが設けてあり救われました。1つ目のエイドでは、協賛企業の大塚製薬社のポカリスエットと五島列島の郷土菓子「かんころ餅」がもらえました。かんころ餅は、昔から五島地方の保存食として作られていた郷土菓子で、さつまいもとお餅でできています。おばあちゃんたちが振る舞ってくれた「ベロ団子」頑張ってくださいのメッセージ泣けます…ちなみになぜ「ベロ」なのかはちゃんとわかっていないらしく、ベロ(舌)の硬さと同じだからとかベロに形が似てるなどと言ってました。形に関しては、作る人次第でどうにでもなるよ。。笑疲れた体にやわらかい「ベロ団子」は最高でした。歩くとすごくお腹が空きます。「五島うどん」冷えた体に温かいうどんは沁みました。お昼ご飯はハンバーガー!魚のすり身で作られていて、カリッとしたバンズとの相性がバッチリでした。きついなんて忘れてしまうほどの素晴らしい景色の数々アップダウンが激しく、体力がすり減っていくのを感じました。歩いていると通り過ぎる車から「がんばれー!」という声が…町の方々はイベントが開催されているのを知っているので応援してくれます。どれだけ励まされたことでしょうか。地元の方々と触れ合うことができるのもガチウォークの良さだなと感じました。写真の奥に見える三角形の山あれは、なんだろう…(後ほど明らかに)ポカリスエットに続き、大塚製薬社のボディメンテ。これまでの人生で、これほど大塚製薬社に感謝したことはあったでしょうか。(たくさんある。)足が悲鳴を上げながらも見どころたくさんのコース青砂ケ浦天主堂(あおさがうらてんしゅどう)正統的な様式、意匠が特徴で、鉄川與助の手による初期のレンガ造りの教会堂。 現在の建物は3代目で、2010年(平成22年)に献堂100周年を迎えた。引用:新上五島町観光なび青砂ケ浦天主堂の駐車場で休憩中ふとした風景が絵になります。海あり山ありのコースが体力を奪っていきますが、最高の景色で心は踊っていました。とはいえ、なかなか辛い道のりでした。そんな時、先を行く参加者の方から「もうすぐアイスが食べられるよ。あと3分くらいよ!頑張れ」なんと……かんころ餅、ベロ団子、五島うどん、ハンバーガー。アイスも食べられる!?五島のフルコースじゃん。よし頑張ろう!!!歩いても歩いてもアイスは見当たりません。まさかの嘘!?いや、そんなわけはない。もう、歩くしかないので歩きます。矢堅目公園(やがためこうえん)奈摩湾入口にあり、円錐形の奇岩と複雑な海岸線が美しい。夏には鮮やかなオレンジ色のオニユリが咲き、展望所から見る雄大な景色や、東シナ海に沈む夕日に感動をおぼえます。アイスないけど、おぉーー!!これはさっき遠くに見えていた三角形のやつ!!島の地形を存分に活かされたコースになっているので、あんなに遠くに見えていた所まで歩いてきたのか。という達成感が味わえました。アイスもないし、立ち上がれない…ってなっている写真です。笑ここから折り返して、数キロ行ったあたりにアイスがあるみたいです。3分どころじゃなく30分くらいかかる…「もうすぐアイスが食べられるよ。あと3分くらいよ!頑張れ」は、嘘なんかではなく頑張らせるための優しさだったんだと思います。ようやく出会えた「矢堅目の塩ソフトクリーム」最高に絶品でした。矢堅目の駅では薪で炊き上げた自然海塩「矢堅目の塩工房」の見学もできるようです!ここからは自分との戦い。矢堅目の駅をあとにしてからは、自分との戦いでした。ここまで約20キロ歩いてきて、疲労と足の痛みを猛烈に感じ始めました。ただただ、前を向いて歩く。ひたすら歩きました。口数も減ってきて、止まったら動けなくなりそうだったのでひたすら進みました。ちなみに、私たちは参加最年少に近いメンバーなのですが、先輩方はほとんど前にいてテンポよく歩いていきます。年齢って関係ないんだ。って思いました。景色も大きく変わります。海が見えるところがほとんどでしたが、山・やま・ヤマ体力は残っているのですが、足が動かなくなってきます。自分の足なのかというくらい足は上がらず、棒のような感覚でした。謎のカッパのオブジェがあったのですが、気にする余裕もなく写真だけ撮って颯爽と去りました。(河童に関する昔話があるみたいです。)喋る余裕も写真を撮る余裕も無くなりながらも歩くこれが余裕が無くなるということです。何を撮っているのかもよくわからない、写真はブレブレです。股関節、内腿、足の甲など足の全ての部位が悲鳴を上げていました。「ガチウォーク、ガチすぎる。」ただ、ひたすら。黙々と歩く。やっとの思いで山を越え、坂をくだり町が見えました。もうすぐゴールだ。もうすぐお気づきでしょうか。上五島町の「もうすぐ」は、全然「もうすぐ」じゃない。あと数キロあります。ただ、もうすぐと思わないと諦めてしまいそうなくらい身体が限界でした。ここまで何度か限界を超えた気がします。そんな時は海を見て、景色を感じ、気を紛らわせました。頑張ろう、あと3分。あと3分歩こう。なんとか進んでいる。そんな感覚でした。足の痛みから思ったように足が上がらず進みません。痛みはただの電気信号だ。という謎の理論を言い聞かせ一歩ずつ進みました。3分は30分…「ガチウォーク」第三回は絶対に出ないぞ。そんなことを思いながら、これで最後だ、進もう。考えること、起こることを全て進む理由にしながら進みました。通り過ぎゆく車からの「頑張れ」が心強く、前に進めました。そして、ゴール!!!!やっとの思いでゴールしました。達成感と終わった感。タイムは9時間32分ゴールしたらとてつもない達成感がありました。ガチウォークスタッフの方々のサポート、街ゆく人の応援、どれが欠けてもゴールできなかったなと思います。ガチウォークのコンセプト「ワクワクするスタートからじわじわくる達成感」の名の通り、じわじわきています。本当にゴールしたのか?と思うくらいスッキリした気分です。お金をかけてまで歩く価値はあるのか。あります!間違いなく!とても苦しかったし、足も痛かったけどそれ以上に充実した38キロでした。少し前まで第三回は絶対に出ないぞ。って思っていたんですが、来年第3回が開催されたら、また参加したいと思います。