幸せってなんだろうってよく考えるんです。back numberは幸せとは、星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく、大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ。<瞬きより>って言ってます。大切な人に何かが起こった時に支えられること。その距離にいることってことか。すごくわかりますね。いや、わかるようになったが正しいですね。大切な人の近くにいれるってすごく尊いことですよね。僕は、「身近な人(家族など)を幸せにできない人間が他の人を幸せにできるはずがない」と思っています。できているかはわからないけど、そういう気持ちでいます。高校生までは、いっぱいお金を稼いで大きな家に住めたらいいな。なんて考えてました。でも、世界一周を終えた時からかな。東南アジアに1か月行った頃からかな。僕にはお金はそんなに必要ないなって思うようになりました。今が十分幸せだと思えたからでしょう。会社を始めるきっかけは、「世界中で肩組んで幸せになれたらいいな」という思いからでした。でも、すごくハードルが高いことです。幸せの定義も人それぞれです。この問いは色々なことに派生するなーと思います。例えば、誰かに「あなたの家族は私も大切だと思っているので、私がもらいます。」なんて言われたとすると、いいですよ!なんて僕は言えません。その人とは対立してしまう。その時点で、みんな幸せは無理じゃんってなってしまう。会社も同じ事業をしている会社がたくさんあります。どんな会社も使ってくれる人・買ってくれる人が喜んでくれたらいいなと思って作ってるのは同じです。複数社あるから選択肢があってより良いものは生まれていくというのはもちろんあるんですが、同じことをやっている以上は戦わなければいけない世界がある。極論、全会社が一社になればいいのでは?なんてことも考えたりしました。Packerという事業で考えてみると、当然それだけで幸せにすることはできないと思っています。ただ、きっかけを与えることはできるのではないかと。旅は選択肢を増やしてくれます。各個人が感じたものを残すこと。誰かが感じたこと、辿った道、行った場所を共有できること。そういう世界を作ることができれば、幸せという一歩に近づけるのではないかと思っています。それは小さいことかもしれません。知らなかったラーメン屋を知れた。こんな行き方もあるのか。そういう考え方もあるのか。とか些細なことかも知れないけど、旅の記録には大きな可能性があると思っています。自分では、小さいことが誰かにとってはすごいことだったりするんですよね。という感じで、色々なものに派生して「幸せってなんだろう」を考えています。誰しも欲があります。人間が存在する時点でみんなが幸せになることは難しいのかもしれません。譲れない何かがある時点で、全員が幸せになることはないのかもしれません。僕の考えも価値観も今現在のものです。常に変わっていくでしょう。全てには一長一短あります。なので、一概にどれがいいとは言えません。「世界中で肩組んで幸せになれたらいいな」なんて押し付けがましいことなのかも知れませんが、会社としてPackerという事業を通じて、そういう世界を作りたいと思っています。僕の中でもまだ沢山の矛盾がありますが、考え続けたいと思います。