今回のゲストはピースボートで出会った「ほたる」です!*ちなみに「ほたる」はニックネームです。彼女は元不登校・引きこもりで辛い時期を乗り越えて19歳の時に世界一周に羽ばたきました。辛い時期のエピソードや世界一周で何が変わったのか。22歳になった彼女の今を聞いていきます。動画はこちら初めての海外について──初めて海外に行ったのはピースボート?ほたる:うん。高校卒業して半年後(19歳)の2018年の12月出発クルーズに乗りました。(ピースボートとは約3ヶ月くらいかけて世界一周などをするクルーズ船)Arashi:就職するとか進学するとか、数多く選択肢がある中でそもそも何で海外を選んで、なんでピースボートを選んだの?ほたる:本当は高校在学中に留学に行きたくて説明会も聞きに行って、カナダのトロントに行こうという話になってたんですよ。でも、やっぱり費用面の負担が大きくてどうしようかなって悩んでた時に街中に貼ってある地球一周の99万円ポスターを見かけて。当時、お付き合いしてたパートナーが「行ったらいいじゃん」言ってくれて、たぶん留学費用が同じぐらいだったのかな。高校の姉妹校がカナダにあって、それは一週間で40万円とかして。それに比べたら、99万円って安くない?と思って説明会を聞きに行ったら魅了されて行くことを決めた!Arashi:留学と世界一周を天秤にかけたってことね!ほたる:そう。留学に行きたい理由がはっきりしてなかったのもあって。学びたいけど、別に語学を学びたいから留学するわけじゃないし。なんとなく海外に行ったら自分変われるんじゃないか?みたいな。Arashi:うんうん、わかる!ほたる:それも不登校の後だったから「今の現状抜け出したい!」みたいな感じで思い立ったのがきっかけで。目的ははっきりしてないし、別に行きたいところはなかったから、船乗って色々行けるんだったらそれかなと思った。Arashi:なるほどね。その時の自分にフィットしたって感じなんだね。辛い過去について聞いてみる──引きこもりとか不登校の期間はどんぐらいなの?ほたる:中学3年生の時にまず一週間ぐらい登校になったのよ。不登校というか学校行きたくないって時期。行かなきゃなーと思って、その時は復帰できたけど。高校2年生に上がった春に2ヶ月〜3ヶ月くらい体調を崩して。いけないってなって。Arashi:ちょっとつっこんだ質問になっちゃうけど、どういう心境で行けないってなるの?ほたる:なんか、不登校になるきっかけは人によって本当に全然違うと思ってて。私の場合は、クラスで人間関係悪かったわけでもないし、なんなら良好だった。部活もまあ楽しくやってたし、順調に見えたけど多分自分の理想が高すぎて、そこまで自分ができてないのが嫌すぎて、もういっぱいいっぱいになっちゃった。キャパオーバーするというか。完璧主義だからこそ一個一個が丁寧すぎて時間かかっちゃうし。みんなが守っていく行く締め切りとかも全然守れなくなっちゃって、その上で生徒会とか色々やってたから。そんな自分が嫌になって、ストレスが体の方に先に来て、パンクしちゃった。Arashi:おぉ、、なるほどね。不登校になる理由って、いじめとかと思ってたからちょっと意外でした。キャパオーバーもあるんですね。考えすぎって言ったらそこまでなんだけど、考えすぎて溜め込んじゃう人もいることを知れてよかった。<筆者>──世界一周に行って、何か変わったこととかある?物事の捉え方とかでもいいし、なんでも。ほたる:私は本当に日本のこと知らないなと思った。海外では自国愛がすごい人たちが多いというか。自分の国を良くしたいからデモを起こすし、別に暴れてるだけじゃない。っていう主張をすごいいっぱいしてる人がいる中で、日本国内でもしてる人はいるけどなんか方向性を間違っているというか、ただ誰かがやってることに対して文句を言ってるだけという風になっちゃってるのも寂しかった。そういうのを考えた時に、自分も住んでる自治体がどういう動きをしているのかとか政治に関しても知らないなと思ったし、本当に無知って怖いと思いました。このちょいちょい急にくる敬語なんやねん笑笑<筆者>ほたる:あとは、割と人間一緒だなって思った!アイデンティティや文化は違えど、やっぱりみんな笑ってるほうが好きだし、楽しいこと大好きだし幸せになりたいっていう根底は一緒なのにそれになるための方法が違うから揉めちゃうんだな。っていう。今までは、国単位でしか見れなかったけど、個人単位見れるようになったというか。表情があるんだなっていうふうに気づきました。これからのこと──今後こういう事やりたいなんとかあったりするの?ほたる:なんかね、すごいアバウトなんだけど『近所のやさしいおばあちゃん』になりたいのよ。何やってもいいからやっぱり人のためになることがすごく好きで、自分も苦しかった時に吐き出せる大人っていうのが周りにいなかったから。誰かにとってそういう存在でいたいし、不登校になってる人とか今は会社に行けてるけど誰にも言えずに苦しいっていう、自暴自棄になる一歩手前になる人たちがこうふらっと遊びに来れるような『みんなのばあちゃん』みたいな存在になりたいと思ってる。うーん、なんというか。すごいなという感想です。まだ、22歳でありながらこういう言葉が出てくるというのは、尊敬です。辛い人たちがフラッと来れる「みんなのばあちゃん」になりたいというのは、彼女の辛い過去と様々な経験から出てくる言葉であり、すごく重みを感じました。世界中で起こってる様々なことに興味を持ち、勉強しつつも、しっかり足元を見て身近な人を大切にしたい!という想いはとても素敵でした。