こんにちは!2022年7月にインドを旅したナツキです。今回は、インドの北東部にあるバラナシ(ワーラーナシー)での旅の様子をレポートします! ★バラナシに移動!ホステルに宿泊寝台バスに揺られて12時間、タージマハルのあるアグラからバラナシに向かいました。乗り物酔いする方は結構大変だと思います。インドの道はあまり整備されていないので、かなり横に揺れたり、跳ねたり、急に止まったりします。念のため酔い止めドロップを飲んでから乗車しました。 バスに乗ると、なぜか予約していた席から全然知らない男性がぞろぞろと…!インドあるあるのようですが、自分達が予約していた個室や席に、知らない人が平気で寝ていたり座っていたりします。今回は席を開けてくれたので安心。簡易的な階段を登り、バスの二階部分にある個室へあがります。扉の閉まる広々した個室には、電源ポートもあり、毛布も常備してあったのでかなり快適です。冷房が寒すぎるので、持参していた長袖を着て就寝しました。朝10:00頃にバラナシに到着して、予約していた宿に向かいます。インドの宿はチェックインが早くてチェックアウトが遅いので、大抵の場合は移動してすぐ宿に向かうことができます。今回宿泊したのは、「ホステルラヴィ バラナシ」。ガンジス川沿いにある宿ですが、中心地からは歩いて南に20分ほどの場所にありました。なぜか予約していた部屋が空いていないと言われてしまい、ドミトリーに布団を敷いて5人で利用するという新しいスタイルの宿泊。宿の方は気さくで面白い方でした。この宿でも冷房の調子が悪く、極寒の中眠る羽目になりましたが…部屋でトランプをしたり、みんなで洗濯物を干したりも旅のいい思い出になります。 シャワーからお湯が出ないことやシャンプーがないことはさておき、この宿には久しぶりに見た洗濯機が!快く使わせてくれました。wifiも強くはないものの、部屋までしっかり届いていました。 ★いざ!ガンジス川へバラナシに来た理由はもちろん、ガンジス川をこの目で見るため。教科書の世界にいよいよ行けるワクワクと、生と死が入り混じる独特な街の雰囲気にドキドキしながら川へ向かいます。ガンジス川について一番初めに驚いたのは、沐浴している人の数。というのも、イメージより全然少ない!朝方が多いみたいで、川にびっしり人が入っているような想像をしていたので、ガラリとイメージが変わりました。川にはたくさんのボートが横付けされており、インド人からたくさんの客引きを受けます。インドの客引きは強烈で、毎日毎分のように客引きに合うので、なかなか気が鎮まりません。本当にすごい国です…。ボートはどの時間帯でも乗ることができますが、私たちはまず到着した日の夕暮れ時にボートに乗ることに。一人大体300円で手漕ぎボートに乗りました。小さな火葬場を見てまわったり、毎晩開かれるお祈りの祭りをみたり、向こう岸に渡って街を見渡したりと大満足。夕陽が沈む時間のガンジス川と川沿いの街並みはとても美しく、街の騒々しさを忘れるほどでした。バラナシの中心地から歩いて行けるガンジス川沿いには、500km以上続く階段、そしてゲストハウスや商店、食事処や家がびっしり並んでいます。川の周りは見ているだけで満たされるような、面白い建物や商店がたくさん。川を渡った先の陸地では、ラクダに乗ったり、馬に乗ったりすることもできます。★バラナシの火葬場「マニカルニカ・ガート」へバラナシのガンジス川沿いには、有名な「マニカルニカ・ガート」という火葬場が。冒頭で、生と死の入り混じる街と表現したのは、ここに理由があります。ヒンドゥー教徒は、遺体をガンジス川で清めたのち、水分を出してから火葬場で火葬されます。3時間ほどで身体はなくなり、男性は胸、女性は骨盤のみ残して火葬を終えます。残った骨は、ガンジス川に流します。火葬場には女性がいませんでしたが、それはヒンドゥー教の教えのひとつに、「女性が火葬場で涙を流すと成仏できない」というものがあるようです。実際に火葬場に足を運ぶと、かなり多くの遺体が並んでおり、続々と火の中に身体が消えていきます。手足、顔もしっかり見えたまま焼かれていくので、日本では全く見ない光景を見学させてもらいました。街の至る細道を、オレンジとシルバーの布で包まれた遺体が運ばれていく日常をすごく不思議な気持ちで眺めていました。お祈りの祭りや、肉を食べない時期とも重なり、日本では感じることのできない人々の熱量に触れました。これもまた、旅でしかできない経験です。★久しぶりの日本食を求めて「バニーカフェ」へ移動による疲労や食当たりで体調が良くないメンバーもちらほら出てきたので、元気なメンバーが張り切って日本食が食べられるカフェに連れていくことに!たまたま同じタイミングで友人がインドにいたので、おすすめのお店を紹介してもらいました。まさかインドで日本食を食べられるとは思っていなかったので、楽しみにしていると、出てきたのは完全に定食屋のメニュー。 価格帯も、カツ丼と味噌汁の定食が250ルピー(約450円)、生姜焼き定食が250ルピー、他にも照り焼き定食やかき揚げ蕎麦、炒飯なども。驚異のラインナップとコスパの良さに逆に不安になりましたが、出てきたのは完璧なカツ丼!最高に美味しかった…!量がかなりあって、食べきれないほどだったので、一人ひとつで十分です。ガンジス川の中心地から歩いてすぐなので、インドでどうしても日本の食事がしたくなったら訪れてみてください。 ★まとめバラナシの街、大満足でした。歩いているだけで文化を強く感じることができ、路面店や市場も大きいので観光にもピッタリ。人の生活にぐっと入り込んだような、不思議な感覚になりました。治安も比較的に良い方ですが、インドはどの地域にも、詐欺師なのかいい人なのかわからないフレンドリーなお兄さんがいるので注意です…!バラナシの、時間によって変わりゆく美しい景色をぜひ堪能しに、旅に出てみてください。