こんにちは、Packer Plaza編集部のArashiです!今日は、僕の友達の竹下雅哉(きゅん)にインタビューしました。あだ名で呼んでいるので、あだ名で呼びます!彼は、これからJICAで働くという目標を持っており、考え方もすごく素敵な人です。そんなきゅんにこれまでの経験や感じたことを聞いていこうと思います。竹下雅哉(きゅん)これまでの旅先─国内外含めてどんなところに行ってきた?四国、九州、関西、関東は全部行ったと思う。海外だと、大学の留学プログラム使って、インドネシアに行ったのね。どこに行きたいとかはなくて、海外・異文化に触れてみたかった。インドネシアは宗教も違うし、日本では車は当たり前だけど、向こうはバイクの方が多かったりとか。2ケツ・3ケツ(2人・3人乗りのこと)してノーヘル(ヘルメットを被らない)にも衝撃受けた。トイレの環境、ご飯も全然違う。衣食住全部で全然違ったね。ただ、俺はそれを嫌とは思わなくて、面白いと思って。他の国はどんな感じなんだろうって、留学が海外に対する知的好奇心をくすぐった。─それから色々な国に行くようになったの?インドネシアから帰ってきたタイミングで、他のメンバーも留学から帰ってきて大学での報告会があった。そこで色々な出会いがあって、仲良くなった人とヨーロッパに行ってきた。友達が死ぬまでにイタリアに行きたいという気持ちが強くて、いくつか候補は上がったけど、イタリア面白そうと思ったから行くことになった。バチカンに行って、サクラダファミリア見たくてスペインも行って。3週間くらい行ってた。東南アジアにも興味があって、友達がタイに行ってたし、治安もいいし、友達にも聞けるからタイも行った。「カンボジアに行くのもアリじゃない?」って友達となって、アンコールワットも見たかったからカンボジアにも行った。─同じ東南アジアでもインドネシアとタイは違った?人柄っていうか、温かさ・面倒見がいいみたいな。日本みたいなそっけなさはないなと感じた。困ってそうだったら寄ってきてくれる。もちろん、そういう人ばかりではなく、チップちょうだいって人もいたけど、どちらも人の気質みたいなところの違いは感じなかったかな。─人の気質が変わらないっていうのはどういうところ?インドネシアでホテルの警備員さんがいたんだけど、軽い挨拶(日本でいう、すれ違い様の挨拶)をしたら。すごい明るく挨拶してくれて、それにビックリして。日本の家の近所で挨拶しても同じくらいか会釈程度で挨拶は挨拶のみで終わる。日本では会話を目的としてないじゃん。そのつもりで挨拶したら、「どのくらいこっちにいるの?」とか「どこからきたの?」とか、「ご飯合う?」とか色々聞かれて。インドネシアの挨拶は知り合いではなくても、少なからず会話をする。挨拶をするということはそういうことみたい。挨拶だけで終わるなら、インドネシアでは挨拶すらしない。だから、警備員さんたちも嬉しくて話が弾んだみたいな感じで、それがすごく印象的だった。タイは、挨拶では感動は覚えなかったけど、Grab(タクシー)で運転してくれてた人(タイ人)が日程とか行く場所話したら送迎してあげるよ!っていう話になった。値引き交渉にも対応してくれて、安く面倒見てくれたり、とかあった。寄り添ってくれるところはインドネシアもタイも同じだった。日本でそういう体験をしてなかったからこそ、刺激的に感じて気質は変わらないと感じた。──東南アジアに行って感じた日本とのギャップはある?日本は綺麗。何もかもが綺麗だと思う。対応の仕方・仕事に対する姿勢・道路・トイレの整備だったり、見た目をすごく気にしてる国だなと感じるね。接客業やっててさ、お客さんとかいる中で携帯使ったり、ゲームやってたりは日本ではしないじゃん。その辺が適当だった。ただ、それに対して失礼・無礼とは思わなくて、こんなに自由にやってるのかと思って、俺はいいな(好感)と思った。インドネシアでは大学まで送迎バスで送ってくれてたのね。朝の7時半に迎えくるっていう話で、一回も時間に間に合ったことなくて、バスの運転手もごめんね!とかはなく、さあ行こうかって感じ。ギャップを感じて、俺も時間にルーズなところがあるんだけど、生きていきやすそうって思った。─ゆるさがいいってことねうん。日本では時間を守るだったり、お客さんに失礼のないようにとか、すごいきっちりしてるじゃん。何も疑わずに守ってきたんだけど、どこかきついなと思ってた部分もあるわけでさ。これが社会人になるっていうか大人になるってことかと思ってた自分もいたけど、何も考えていなかったから、そこを覆された。帰ってきてからは日本でやってるから割り切らなきゃとも思ってたけど、きついなら辞めて自分に合う場所を探そうって思えるようになった。行く前は、怒られないようにしようってやってたんだけど、別に自分のままでいて合わなかったらやめればいいんじゃない。っていう思考になったというのはあるかも。─選択肢が増えて、余裕が生まれたってことかな?選択肢というか、ここにこだわる必要はないよね。っていう余裕なのかな?視野は圧倒的に広がったと思うよ。印象的な場所─今まで日本も海外も行った中で、印象的なのはインドネシア?スタートはインドネシアだったなー。インドネシアに行ったときに一番感動したのは、衣食住の違いとかも刺激的やったけど、登山したんよね。その山(ブロモ山)がすっごいデカいというか。見渡した感じとか岩肌のゴツゴツ具合とか、日本にはないような大自然って感じ。山に朝日を見に行こうってなって夜中から行ってたの。星とかもめっちゃ綺麗で、どれがオリオン座かわからんくらい星が光っとんよ。そういうのもすごい感動したし、朝日と共にどんどん明るくなってきて、真っ暗な中で登ってたから、明るくなってきたらこんな大自然なところに来たんだみたいな。それはすごい覚えてる。─もともと自然が好きなの?どうなんだろう。インドネシア行くまでは野球と勉強やってて、旅とかはやってなかったから、自分がどっちが好きとかも考えたことはなかった。でも、育ってきたのはすごい田舎だった。家の近くに300mくらいの山があったから登ったりはしてた。高校の時に修学旅行で東京にも行ったけど、人も多いし建物いっぱいであまり楽しくなかった。自分の性格的にも田舎・自然っていうのはあると思う。遊ぶってなったら小さい時からアウトドアだった。─旅のこだわりは?最近かな、こだわってるなって自覚を持ったのは、現地の人との交流っていうのは大事にしてる気がする。例えば、ご飯を食べるにしても調べていくではなくて、そこの人たちに聞いたりとか。そういうのはあるかもしれない。現地の人たちのおすすめを聞くことで、自分たちだけでは辿り着かないところに連れて行ってくれるというのがいいなと思うようになってた。─これから旅に行く誰かに一言。旅に出ることで色々なことを知るわけじゃん。それって巡り巡って自分を知ることにつながると思う。新しい自分の発見っていうかもしれんけど。新しい自分っていうか本当はこうだったって自分に気づくというか。日本の良さも出たから気付く。自分の良さも悪さも色々な経験をすることでわかるというか。旅をするっていうのは、一番いい自己投資というか、自己研鑽っていうかに繋がってると思う。旅での経験が、巡り巡って自分を知ることに繋がるという言葉がとても印象的でした。旅に出ることは、ほんの少しのきっかけにすぎないかもしれないんですが、その後の日常での気づきやこれまで生きてきた過程を振り返るきっかけになるんだなと感じました。これからも様々なことにチャレンジしていく彼を応援したいです。