こんにちは!日賀野 舜です。連載形式で、東南アジア旅のレポート記事を書いていますが、過去の記事を読んでくださっていますでしょうか。こちらから過去の記事が読めますので、ぜひご覧になってください。さて、今回は、コロナ禍明けの海外に一足先に行ってきた4人の旅仲間たちの旅の思い出を聞いてきました。みんなそれぞれ思い思いの場所があったようです。この旅の後書きを読んでみなさんも旅に行きたくなること間違いなしです!それぞれの思い思いの旅のカタチをどうぞ!内木場 功樹▼自己紹介香川大学4年生のこばです。学生団体の副代表や、デジタルクリエイター(フリーランス)の経験を経て、現在は内定先であるITメガベンチャーで働いてます。今はスーツケース1つで都内のホテルを転々としながら生活しています。将来旅暮らしができるようになりたいという考えだけで、動画編集や画像制作のスキルを獲得するくらい、大の旅好きです。日々の仕事でも、海外旅でもとにかく刺激を求めています①1番思い出に残っている場所・都市バラナシ②その理由や出来事日本に帰ってきて一番写真を見返すのはバラナシだし、「もう一度行きたい街は?」と聞かれたらバラナシって即答する。街は下水の匂いが充満し、耳をつんざくクラクション音で溢れ、そこら中にうざい客引きや詐欺師がいるのにも関わらず、どうしようもなくこの街に惹きつけられた。カオスなんて言葉で片付けちゃいけない、人間の全てが詰まっているところだった。安らかに川を眺める人、礼拝をする人、人を騙してお金を稼ぐ人、ゴミを食べる牛、のぼせた野良犬、クリケットをして遊ぶ子供たち...その真横で焼かれている遺体、それを見守る遺族。生にすがる姿と死が、すぐ隣に存在していた。絶対に相入れることのない「生と死」が、あっけらかんと共存している。そんな矛盾した空気をもつバラナシに、僕は、どうしようもなく魅了された。③自分が旅をする理由・旅が好きな理由刺激が欲しい。僕が旅をする理由を一言で表すとこれに尽きる。日本人というだけでマイノリティになる海外での旅は、思いがけないアクシデントが毎日のように起こる。多少の無茶を承知で意思決定をすることもしばしば...そんなヒリヒリとした経験は、自分自身の人生の幅を広げてくれる。新たな当たり前を教えてくれる。だから僕は、なんでもスマホで見れる時代にも関わらず、自分の足で海外へ行く。刺激と、人生の広がりを求めて。梅村 菜月▼自己紹介愛知県豊橋市出身、新卒で世界を旅する梅村菜月です。大学時代から旅が好きで、その旅の頻度は、年におよそ200泊するほど。国内外問わず、美味しいご飯と安いビールを仲間と楽しむ日々を求めて旅を続けています。学生時代は国際ボランティアでフィリピンやインドネシアに滞在したり、国際NGOで通訳の長期インターンをしたりしていました。旅を広める学生団体の副代表、また代表として活動する中で、今回の旅仲間と出会いました。①1番思い出に残っている場所・都市ハノイ / ハロン湾②その理由や出来事世界遺産に行くというだけで無性にワクワクして向かったベトナム北部のハロン湾は、意外とちっぽけで。正直初めは、世界遺産といえど、このスケールか…と思っていました。シャイなシンガポール人家族とちょっと気まずい食事を終えて、船を進めて沖を離れると、巨大な岩が海の中からぐんと聳え立っていた。海は湾の中心に向かうほどに青く透き通り、どの画角を切り取っても変に絵になるような不思議な空間でした。忘れられないのが、ハロン湾をずっと楽しみにしていた友人が、来れてよかったと嬉しそうにしていたことです。この仲間と観に来たことが、ハロン湾クルーズをより良い思い出にしてくれました。③自分が旅をする理由・旅が好きな理由価値観が同じ人間がいないとわかっていながらも、わざわざ人と一緒に旅をし、誰かと世界を巡るのは、人生を味わうためです。旅も人生と同じで、組み合わせでできています。ハロン湾を見ようと、フォーを食べていようと、その時に、その人としか味わえない感情があるので、すごく心に残るんです。それに同じものを観て、同じビールを飲んで、たくさん笑い合う時間が、生きてる〜!って感じるんですよね。これが、目に見える幸せなんだろう、と思います。福井 光▼自己紹介福岡県北九州市生まれ、22歳の福井光です。秋からコンサルティング会社に入社予定のため、今は旅館で働いたり、バックパック1つで海外を周ったりと、生活を楽しんでいます。大学一年次のニュージーランド短期留学を機に、海外に出ることの楽しさを知り10年間続けてきたサッカーを辞め、旅人になりました。それからの3年間で世界17ヶ国、日本45都道府県を周りつつ、旅を広める学生団体に入り活動してきました。これから大好きな『日本』を世界に広めるために、活躍していきます。①1番思い出に残っている場所・都市ペナン島 / マレーシア②その理由や出来事旅の疲れを癒すために数日間訪れたジョージタウンが大好きになった。世界遺産にもなっているジョージタウンは歩いて周れるほどの小さな街だが、この街には英国統治時代の影響を受けたコロニアル建築があったり、中国寺院、ヒンドゥー寺院があったりと多くの文化が共生している。インドのスパイス香るストリートの横には中国寺院があったりと、少し歩くだけで、多くの場所に行ったかのように感じることができる。さらにジョージタウンにはウォールアートと呼ばれるアートが街中にあり、ただ街をぶらぶらするのがすごく楽しい!!!さらにさらに、ジョージタウンのあるペナン島は『美食の街』と言われるくらい安くて美味しいご飯がたくさんある。多文化が共生していて、ご飯もおいしくて安い、そして街がかわいい。これ以上の街があるだろうか。ぜひ皆さんもマレーシアを訪れた際にはジョージタウンに足を運んでほしい。③自分が旅をする理由・旅が好きな理由これといった旅に出る理由なんてない。教科書で見た景色が観たくて始めた旅も、次は旅先でできた友人に会いに行く旅になったり、ビーチでゆっくりしたいだけの旅になったり、旅に出る理由は毎回変わる。だけど、そんな自由気ままな旅が確実に人生を豊かにしてくれる。旅で出会った人と話して知った考え方、旅を通して気付いた幸せの基準、旅を終えて得る達成感と自信、そのすべてが今の自分を作っている。だから僕は人生を豊かにしてくれる旅が好きだ。終わりに今回の東南アジア・インド旅と共に旅した3名の紀行文はいかがだったでしょうか。私自身、旅に出ると感性がより豊かになります。2年ぶりに海外に降り立ち、ベトナムの市場で聞いた騒がしい車のクラクションと客びきの声。日本も負けてられないなと感じたマレーシアとシンガポールの高層ビル群たち。カオスという表現が最も当てはまるインド。バラナシの火葬場で見た遺体を焼かれる姿と臭いは衝撃的だったけど、価値観を揺さぶられました。旅に出るといくつもの「ホンモノ」に出会うことができます。テレビやSNSで見ることができない五感を震わせる感覚。この感覚が好きで自分の感性を豊かにしてくれるから、僕は旅に出ます。旅はホンモノを感じるもの。この自分の旅の価値観をより強くしてくれた1ヶ月の旅でした。大きなケガや病気をすることなく、無事に帰国できたことが何よりのお土産です。4人の仲間たち、本当にありがとう。みなさんも、ぜひ旅に出て感性を豊かにしてみてください。日賀野 舜