こんにちは、編集部のArashiです!サウナ友達の和田さん。学生時代は自転車で日本やアメリカを乗り回していたそうです。今の姿からは想像もできないエピソードが最高に面白くて、僕もアメリカ横断してみたいなと思いました。1996年生まれ。岐阜県出身。東京都内の大学に進学し、自転車で日本中を旅するサイクリングサークルに所属。3年時までに日本中を回り、サークル引退後の4年時にアメリカ横断を達成。現在は鉄道会社にてまちづくりや駅開発などの業務に従事。アメリカ横断─アメリカ横断に行ってたということですが、いつ行っていたんですか?2018年7月末〜9月末の約2ヶ月間です。ニューヨークからロサンゼルスに向かって行っていました。偏西風があるので一般的には逆で行くことが多いのですが、最初にニューヨークを見たかったので東から西へ行きました。大学3年生までは日本中を自転車で旅をしていたので、ある程度それぞれの性格や自転車にどれくらい乗れるのかなどを知ってる同じ自転車サークルのメンバー3人で行きました。─自転車はヨーロッパの方が盛んな印象なんですが、なぜアメリカだったんですか?当時大学4年生だったので、ひとつわかりやすい大きな目標を達成できたら面白いなというのがありました。元々は3人のうちの1人から誘われて、いいね行こう!くらいの始まりでした。わかりやすい大きな目標を達成できることで、自分の人生にもプラスに働くでしょうし、一生語れるなというのも少し考えました。初めての海外という中で、ヨーロッパもいいけどアメリカをほぼ全部知れたというのは、良かったです。学生はまとまった時間を取れるし、そういう経験は大学生じゃないとできないだろうなと思ってました。だからアメリカを選びました。感じるままに動く─どれくらい予定を立てて行きましたか?何日にここに行くとか。帰りの飛行機は事前に取っていたので逆算しながら、いつまでにここにいれば大丈夫というのを都市ごとに決めていました。中央部にあるセントルイスとか大都市がいくつもあるので、そういった拠点でいつくらいまでに行こうというのをざっくり立てていました。それ以外はあまり計画を立てずに、行った現地で感じるままに動こうみたいな感じでした。自転車旅だとルートが大事になるんですけど、ある程度しか決めてませんでした。ざっくりここ通ってれば着くくらいの感じです。前日にはこの辺の都市通ろうとか、この道ならコンビニとかあるなくらいを見て進んでいました。─宿泊先はどうするんですか?6・7割が野宿で2・3割がモーテル(日本でいうビジネスホテルの簡易版)でした。都市部とかは、たまにエアビーに泊まってました。野宿は無茶苦茶で、日本でいう国道沿いにテント張ってとか、草むらに隠れてテント張ったりしてました。テント・鍋など生活を最低限できるものは全て持って行ってました。自転車の重さは20キロくらいあると思います。日本でも野宿は多くて、道の駅とかキャンプ場に泊まることもよくあったので、テント張って寝ることは抵抗感はあまりなかったです。─アメリカでは、自転車旅とか野宿してる人はいるんですか?自転車旅だと、ニューメキシコ州で1人でシカゴからロサンゼルスの方まで自転車できてる24・5歳のお兄ちゃんがいて、そういう人と合流して一緒に走ったりしましたし、ちょいちょい自転車旅してる人には出会いました。そんなに多くはないけど、いるんだなくらいです。道端の野宿はホームレスの方くらいで、あまり見なかったです。アメリカのホームレスの方はテント持ってたりするので。─安全面には不安は残りつつですよね。途中から感覚おかしくなってきて。特に自分の場合は、アメリカ旅が初海外だったんですよ。ニューヨークついた時が深夜2時とかで、いきなり深夜のニューヨークの地下鉄に乗って、色々やってる人(危険なやつ)とかを見てすごいな海外ってなりました。幸いその時は危険はなかったです。─初海外で、約60日自転車で横断するってめちゃくちゃハードですよね。かなり頭おかしいって言われましたね。親は日本中を旅してるのを知ってたから「そうなんだ。気をつけてね」くらいでしたけど。内定式の直前2.3日前に帰ってきたので、アメリカ終わりの黒焦げ(日焼け)だったので、人事の方からもどうした?って言われて、アメリカ横断しました。っていうと「は?」って感じでした。笑すごいスケール感─横断ってそもそも何キロあるんですか?直線だと4500キロくらいですけど、自転車では5500キロくらいでした。(日本縦断が3000キロくらいみたい)─観光はするんですか?移動だけだといずれ飽きるので、メジャーリーグ見たりグランドキャニオンだったらトレッキングをがっつり一日やったりとかもしました。特徴がある都市には泊まったりもしました。アメリカは東と西で気候が違うので、東は雨が降りやすくて緑が多くて割と日本に近いイメージ。西に行くにつれて砂漠であのあたり一体は茶色ですね。学びの多かったアメリカ─色々な都市行った中でどこが一番良かったですか?すごい安直なんですけど、グランドキャニオンあたりが記憶に残ってます。初めて見るあの自然の雄大さみたいなもの。日本を旅してたときに北海道の初山別村というところとか星が綺麗な場所があったんですけど、それよりも星が綺麗に見えました。都市も面白かったんですけど、自然が記憶に残っています。印象に残ったという意味では、ちょっと一本道を入るだけで日本とは比べものにならないくらい治安が悪かったりで印象に残っているところもありますね。─ハプニングも起こったとか?ニューメキシコ州のアルバカーキという町があって、メキシコ系移民の方が多い街らしいんですけどギャングの抗争が時々あるらしく。夜の7時くらいにバーガーキングでご飯を食べていました。なんか言ってるんだけど英語の訛りが強くて何言ってるかわからなかったんですが、焦って伏せろ伏せろ(ジャスチャー)やってるから、一旦机の下に隠れました。そしたら、店員さんがお店の鍵を全部閉めて、裏に逃げて行ってたんですよ。何があったんだろうと思ってたら、外から銃声が聞こえてきました。その時は、途中で出会ったアメリカ人と一緒にご飯を食べてたんですけどその人ですら、経験したことがなかったらしくてガタガタ震えていて、銃の怖さを知ってるからだと思います。自分は、意味がわからなすぎてというか、現実味がなさすぎて机の下で普通にハンバーガー食べてました。危ないとは分かっているけど、そんなに焦るとかはなくて。最終的に現地の警察が、めちゃくちゃデカい銃を持って大丈夫だ!ってきました。─行って一番勉強になったのはなんですか?初海外だったので、海外ってこういうところなんだなというか。アメリカは色々な人が集まっていて、思ったより優しい人が多いなと思いました。見知らぬガソリンスタンドの定員さんが泊まって行きなよ!って言ってくれてFB交換してたらサプライズでケーキ出してくれたり。暖かさにも触れました。現地の人でもニューヨークからロスに行くっていうと、え?ってなる人も多くて、頑張れよって応援してくれる人もいっぱいいました。人との出会いは大きいなと思いまいた。今でもFB繋がっていたりするので、簡単に行けないので難しいんですけど、誕生日の日にはハッピーバースデーって送ってくれたりとか。海外で観光ではなく、ちょっと変わったことしてるからこそ話してくれるっていうのはあるかなと思います。─2ヶ月間ほぼ野宿って身体的にきつくなってこないんですか?汚い話なんですけど、お風呂に入れないんですよね。ホテルはやっとあるかな?くらいですけどシャワーの水圧弱いとか、風呂文化があまりないんだなって感じました。そもそも自分たちが泊まるような場所ってコンビニ一軒すら無いようなとこだったので、当然銭湯とかないので4・5日お風呂入れないとかはありました。自分たちでは気づかなかったんですけどエアビーで泊まるところで家主のところ行ったら「くさっ」って言われるとかありました。笑笑いながら早く風呂入れ!って言われたりもしました。今となればいい経験です。ウェットシートで拭いたりとかしました。公園の水道で頭洗うとか。ある程度のところでは生きていけるなと思います。笑最後に─サークルの後輩がアメリカ横断するって言ったらオススメしますか?オススメしますね。トータルで見て良かったといえば、それだけなんですけど。自分たちが経験したことを全く同じ経験することはないから、自分がどうだったとか新しい体験何かあったかとかを聞きたいっていうのもあります。自分たちの足でいけるっていうのが自転車旅の魅力だと思うので、それをできるのであればしてほしいし、すると非常に人生広がるんじゃないかなと思います。─今の人生に活きてますか?単純な忍耐力っていうところでも活きてますし、経験・文化とか日本にいるだけでは考えつかない推察できない考え方というのが得られたかなと思っているので人生としてプラスかなと思っています。アメリカでやりたいことは、全てやったと語る和田さん。今の姿からは想像もできないエピソードの数々で驚きました。アメリカでは州ごとに多数を占める人種が違ったりもするみたいで、州や街ごとの雰囲気の違いの話も興味深かったです。自転車で横断はちょっと無理そうですが、キャンピングカーでしたいです。笑