今回は、編集部のArashiが個人的にもお世話になっている。やまさんにインタビューしました。現在、ご夫婦で世界試住(せかいしじゅう)しています。試住とは、いきなり移住ではなく、色々な国に試しに住んでみようということみたいです。いい言葉ですね!お話ししてみた印象は、「フッ軽ご夫婦」です。いや、「フッ軽妻」でもありますね。お二人とも柔らかく優しい雰囲気でとても話しやすかったです。観光ではなく、住んでるからこそのお話も興味深いものでした。やまさん学生時代にひとり旅にハマる。アフリカ横断、チベット、パプアニューギニアなど少し変わったエリアが好き。 旅好きが講じて、旅行会社に就職。4年間務めたのちに退職し、現在は世界試住しながら個人事業主として観光×SNSの可能性を掘り起こす活動中。やなぎさん国内外問わず旅行が好き。結婚を機にフリーランスとなり、現在はWEBライティングや、デザインの仕事を受注しつつYouTubeでの活動も行なっている。いろんな国の文化に触れたり、美味しいものを食べられるのが幸せ。夫婦で世界試住のきっかけは?やまさん:まず、1つ目がコロナ禍で海外に行けていなかったので行きたいなってずっと思ってました。2つ目が昨年の9月に結婚して、これから2人で生活していきます、ってなった時にこれからどうしていこうみたいな話をしてたんですね。それで、いつか海外住んでみたいなっていう思いについてなんとなく話していました。社会人も4年ぐらい続けたし、コロナで色々世界が変わってきてるタイミングで、今後のことを色々考えていくと、若いうちに挑戦をしてみたいなっていう思いがあって、 海外移住を決断しました。奥さんは賛成だったんですか?やまさん:普通は奥さんが渋ったりとか、親がやめなさいとかあるかな思うんですけど、僕よりノリノリで、先に仕事やめたんですよ。やなぎさん:アパレルで働いていて、転勤があったので、住む場所は絶対ここが良いとかありませんでした。 飛ばされたところに住もうと思っていました。出会った時は、別々の場所に住んでたんですけど、 一緒に住んじゃおうみたいな感じで、仕事辞めて彼のところに行って、また新しい仕事探しました。場所が変わることに対して、あんまりハードルがなかったんで、海外もあんまり変わりありませんでした。意外とポンポン進んでって、もう1ヶ月後行っちゃうぐらいの感じで進んでいきました。フッカル妻。笑、行く国もすぐ決まったんですか?やまさん:海外に行こうって思った理由の1つが、あのデジタルノマドビザっていうのがあって、ノマドワークをしてる人が、長期滞在できるビザっていうのが2・3年ぐらい前から東欧の方で始まったんですね。それを見てて、こういう暮らし方がどんどんグローバルスタンダードになっていくのかなって感じていました。今回はお試しなのでデジタルノマドビザは取得していません。物価の安さとか憧れている国だとか、どのぐらい滞在できるのかというのを基準に決めていきました。一番はこのコロナの状況で隔離なしで入国できるかを重要視していました。試住(長期滞在)だから、隔離とかどうでもいいんじゃないかなと思ったんですけど、そんなことはないんですか?やまさん:観光客に比べたらあまり関係ないですけど、隔離ホテルが自腹なのが痛いです。 僕らカンボジアからタイに入った時に、ミスっちゃったんですけど、3日後から隔離がなくなる、というギリギリ隔離ありのタイミングで入国しちゃいました。別にそんないいホテルじゃないのに、1泊1万円ぐらいかかりました。ただ、部屋に閉じこもって、なんか鼻に綿棒刺されるだけで外には出れませんでした。お金払って隔離されて何もできなくて、嫌だったので隔離がない国を追いかけるように移動しています。観光ビザで滞在できるまほぼマックスまで滞在して、次の国に移動しています。 カンボジアには約1ヶ月いて、トルコは90日間いました。今はジョージアにいるんですが、1年ぐらい滞在できるのでしばらく滞在するつもりです。移住をするための試住として、大事だなと思うことは何かありますか?やまさん:これは僕らも行ってみるまで気づかなかったんですけど、物価が安い・ご飯が美味しい・国の人が優しいとかはあります。 長期滞在してみてわかる。その国の良いところみたいなのがいくつかありますね。観光で行くのと、3ヶ月間同じところに住んで、顔なじみのお店ができて、生活してっていうのでは見え方が違うなって今回気づきました。SNSなどで「ジョージア最高!」みたいなのを見ていたんですけど、僕たちは正直トルコの方がいいなと思いました。もちろん住むエリアや、どういう人と出会うかに印象って変わるとは思うんですけど、 行ってみないとわかんないなって感じました。試住してみて、良かったところはありますか?やまさん:滞在してみると、文化じゃないですけど、こっちの人ってこういう表現するんだとか、 そういう細かいところが良い点も悪い点も見えてくるのは面白かったです。また、自分たちが1番何を大切にしてるかが、ちょっと見えてきたのは良かったですね。海外に持っていけるものって限られてるんで、これはいる、これはいらないとか。近くにスーパーあるのって大事だよねとか、住むとなると優先順位が変わるなと思いました。悪いところはありますか?やまさん:あんまり思いつかないです。友達に会えないとか、日本食が簡単には食べれないとかありますけど。やなぎさん:私たちは試住を始めて、まだ半年くらいなので病院とかに行ってないんですよ。もしかしたら今後、そういった場面で不便を感じるかもしれないです。言語とかは問題ないですか?やまさん:僕らが行ってる国は、全部英語圏じゃない国なんですよ。なので英語喋れなくても、向こうも英語喋れないんで、別に問題ないです。もちろん、その国の言語は多少は覚えたいなとは思ってるんで、 ありがとう・こんにちは・これこれくださいぐらいは現地の言葉で喋れるようにすれば、あとはジェスチャーと、なんとなくオッケーオッケーみたいな感じですね。お試しではなく実際に数年間の移住となると、ビザの手続き・不動産会社とのやり取りとか、病院に行く時にちゃんと表現ができないと、良くないことが起きたりっていう可能性はあるので、5年間住むぞってなるんだったら、言語は覚えないといけないなって思っています。やなぎさん:基本、エージェントさんがいらっしゃるんで、ビザなどはお金を払えば確かになんとかなるかなとも思います。でも、スーパーとか行く時は、洗剤・柔軟剤はお花の絵が書いてあるから、多分こっちだろうとか…。日本にない調味料とかもあるんで、この調味料はどう使うんだとか調べながらになるので、言葉が読めないとちょっと時間かかります。また、過ごしているうちに現地の方ともコミュニケーションをとりたいという気持ちが強くなるので、出来ればその土地の言葉は覚えたいと思います。夫婦で違う国に住んでみると心境が変わるとかってありますか?やなぎさん:基本的に日本にいた頃は、お互いが日中働いて、夜帰ってきてって感じでしたけど、 2人とも仕事を辞めて、フリーランスみたいな形で働いてるので、24時間365日一緒みたいな状態になってるんです。そういう意味でいうと、生活はかなり変化はしてるかなと思います。日本に住んでた時と比べて話し合いしなきゃいけない機会が多いです。日本では、あそこ行ってくるねとか勝手に決めれるけど。こっちに住むと何をするにも話し合います。例えば、トルコに3ヶ月住んだ後はどうするか、どこの国に行くか、どの家借りるか、手続きは何があるかとか、2人で調べて決めることが多くなりました。やまさん:意見を交わす機会が増えるっていうか、決断しなきゃいけないことが日本で生活していた時に比べて多いので、ここがいい、ここは嫌だとか、そういう話にもなります。、1人で旅行する時は、勝手に決めて気分が乗らなかったら、やめようとかできるじゃないですか。やっぱり、夫婦でいると、すり合わせしなきゃいけないし、どっちが気分乗らないからと言って、辞めるわけにはいかないので1人とは違いますね。そういう時って、ひたすら話し合いするんですか?やまさん:僕がもう考えることを放棄してしまって、「オッケー。じゃあ、もうその家で行こう」みたいな。 お願いします。ってやってもらったりすることが多いかもです。リアルで良いですね!笑質問変わりますが、試住してみたくても、ほとんどの人ができないかなと思います。どういうステップを踏めばできますか?やまさん:これは性格次第というものあると思うんですけど、ステップに分けるとすると、3段階ぐらいあると思います。お金のある程度の余裕時間の余裕を作ること勇気かなと思ってます。まず、お金の余裕作るっていうのは、300万円貯めて世界一周してます。っていう人もいると思うんですけど、貯金を作る。または、フリーランスとして、仕事を日本に作っておく。どっちでもいいと思うんですけど、お金に関する不安をある程度無くしておくっていうことが第一ステップだと思います。時間の余裕を作るっていうのは、これは仕事を辞めるとか。もしくは会社によっては休職させていただけるところとかもあるかもしれないので、そういう時間的な余裕というか、自分の中で海外に行くための足かせっていうのを外すことが必要かと思います。お金と時間に余裕ができたら、飛行機取るだけ。あとは、親に説明したりとか、会社に説明したりする勇気を持てれば行けるんじゃないかと思います。今の時代調べれば何でも出てきますし、航空券も住むところもネットで予約できちゃうんで、お金と時間に余裕ができたら、勇気だけかなと思います。意外と勇気が一番大事かも。お二人はブログやYouTubeもされてますが、主にどういう発信をしているんですか?やまさん:世界試住(せかいしじゅう)っていう、移住でもないし、旅行でもない、お試しの海外移住みたいなものをみんなが気軽にできればいいのになって思っていて。それを二人とも別の方向地で発信しています。僕の方は、元々キャンプのブログをやってたんですけど、せっかくこういう機会なんで海外移住とか、そういうことに関するノウハウ・必要なこと・こういうことで困りました。っていう解決方法を書いてるブログをやってます。 ブログが便利系の情報だとしたら、エンタメ系の要素としてやってるのが、YouTubeです。多少フィクションも交えつつ、試住の様子や海外に長期滞在すると、こんな感じだよっていうのをコメディバラエティー的な感じで投稿しています。やなぎさん:私は住んでみて、実際にどうかっていう1ヶ月の生活費、 食べて美味しかったものとか、実際にどうかっていう話と、移動は、この方法が便利だよっていう誰かの役に立つような情報などを動画にしています。編集部のArashiが紹介するお二人のブログとYouTube◆やまさんのブログ「ソトグラシ」内容はもちろん参考になるんですが、個人的にはカバー画像が統一されているのが好きです。変なブログの見方してます。笑◆やまさんのYouTube「海外移住RPG」まず、チャンネル名が最高ですよね。語呂もいいんですよ。僕が好きな動画がこちらです。企画が頭おかしいんですよ。キャプションも面白いです。お目当ての屋台がないときは、浮気しますからね。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FD1FmqeheOTI%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E◆やなぎさんのYouTube「やなぎらいふ 世界試住」注目は、やなぎさんのナレーションです。ほっこりします。夜見たら寝落ちしそうになるくらいほっこりします。現地の雰囲気を感じられる動画です!%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FxJjRaC7WRQM%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E